ヴェネツィア→ミラノ、ミラノ→チューリッヒのチケットを取るため駅へ。
サンマルコ広場を目指しつつぶらぶら、、小さな路地を歩く。
サンマルコ広場は人、人、人。寺院に入る人々が長い行列を作っていた。
寺院は午後見学する事にして、海の方へ行ってみる。記念撮影。
ママは日本から持って来たくるくるドライヤーの調子が悪く
「髪型が気に入らないから撮らないで」と言うけど、そうはいかないのです。
ヴェネツィアに来たら買おうと決めていた「ゴンドリエールのカレンダー」。
どこでも売ってると思ったのに、なかなか見つからず苦労した。
ちょっと早めの昼食を、サンマルコ広場の裏手にあるレストランで取った。
私はペンネアラビアータ、ママは貝のスパゲッティー。
その後サンマルコ広場へ。
昨夜の雨のせいで大きな水たまりがそこかしこにでき、
ベニヤ板が橋の代わりに架けられていた。
この町のシンボルであり、ロマネスクビザンチン様式建築の傑作。
エジプトから運ばれたこの街の守護聖人聖マルコの遺体を祀るため、
9世紀に建てられたサンマルコ寺院。
中に入ると色とりどりの大理石で作られたモザイク模様の見事な床、
金やガラスのモザイクで覆われた壁や天井、
どれもとても人の手で作られたものとは思えない程きらびやかで見応えがある。
細い階段を上り、寺院の上から広場を見る。
弦楽器の生演奏をしているカフェ、
日に当たりながら昨夜の雨でできた水たまりの水を飲む鳩たち、
広場の周りの回廊でウィンドウショッピングを楽しむ観光客。
私の隣には、空に向かって今にも走り出そうとしている馬の彫像が、
真っ青な空に黒い大きな影となり、何とも素敵な情景を作り出していた。
青、赤、緑、金、宝石や大理石がきらびやかに輝くこの寺院。
現在のかたちになるまで、いったいどれだけの時を費やし、
どれだけの人の命を奪ったのだろう?
キリスト教に限らず、宗教は人々を幸せに導くかもしれない。
しかし、時に、人々を争いや死に追いやってしまう。
「何が幸せ?」
宗教が歴史に与えた財産は偉大だ。
だが、その陰で犠牲になった人々の事を考えずにはいられない。
歴史に名を残さず歴史を作って来た数多くの人々を、偉大だと思った。
サンマルコ広場を出て、アカデミア橋の側の船着き場まで歩いた。
薄ら寒く小雨が降っていた朝の天気とは打って変わり、とても暑い。
太陽の光が眩しい橋の上から、海に浮かぶサンタマリアデッラサルーテ教会を見た。
ヴェネツィアの風景だ。
船着き場に着き、水上バスに乗り、水の上からヴェネツィアを楽しむ。
駅前でバスを降り、ホテルに戻って一休みした。
4時過ぎ、再びホテルを出発。
駅の側のスカルツィ橋の下で、オロオロしているワンちゃんに出会った。
飼い主とはぐれてしまったらしい。
「ママは?迷子になっちゃったの??」
心細そうに尻尾を中に入れ、耳を後ろにして、、
日本に連れて帰る???
が、すぐにシェパードを連れた男の人が現れ
「僕の子だから心配しないで」と言って一緒に歩いて行った。
お父さんを見つけた時のこのワンちゃん、
嬉しいを体中から表して、本当に可愛いかった。
(この後、このワンちゃんと夜に再び会うのです。
昼間の心細かった面影など全くなく、安心しきったやんちゃ振りで。)
あてもなくヴェネツィアの街をぶらぶらお散歩。
途中一軒のガラス屋さんに入った。
オジさんがバーナーを使い、一つ一つ丁寧にガラスのビーズを作っている。
ヴェネツィアはガラス工芸の盛んな街。
シンプルなものから手の込んだ高価なものまで種類は様々、
数えきれない程多くのガラス屋さんが存在する。
数えきれない程多く存在するのだから、見たくなくても目に入り、
望まなくても目は肥え、買うつもりはなかったはずなのに欲しくなる。
旅が始まる前からお友達のお土産を考え続けていたママ、
色違いでビーズのネックレスを買うと決めたらしい。
細いワイヤーの中央に手作りのビーズが通っているシンプルなもの。
一つ一つ中の色が分かるように包装してもらい、
プレゼント用にブルーの綺麗な袋にいれてもらった。
喜んでもらえるといいね。
ぶらぶらぶらぶら。。。リアルト橋のそばの金専門店でピアスを買った。
初めてこの街に来た時、宿代、交通費、食費、その他諸々の経費を計算し、
少ない予算の中から買ったチェーンのネックレスとブレスレット。
仲間になるピアスが欲しかったのです。
旅先で買う物には様々な思いがある。
その物にどんな風に出会ったか、どんな気持ちで「ウチ来る?」って。
このピアスを使う度、このヴェネツィアを思い出すのだ。
夕食のレストランを何となく探しながら、ぶらぶらぶら。。
次から次へと現れる、川に架かる橋たち。
思わず手を貸したくなる程おぼつかない足取りで歩く、年をとった人々。
長く深い歴史を背負ったこの街、住みにくくないのだろうか?
歩きにくい石畳の細い路地は、迷路のように入り組んでいる。
顔を上げると、古く、今にも崩れ落ちそうな煉瓦作りの建物の間に、
細い空が見えた。
「何か怖いね」何か、怖かった。
夕食を駅の側のレストランで取り
(トマトとモッツァレラ、マッシュルームのリングイネ、
アマトリッチャーナのスパゲッティー、イワシの酢漬け)。
ホテルに戻る途中、スカルツィ橋から西の空に浮かぶ三日月を見た。
明るいネオンにも負けず光り輝くその姿を、パッッッッッシャーーーン。
1/1秒のスピードでカメラに収めた。